2024年8月22日 和子牛価格対策緊急要請 JA鳥取県中央会と県農協農政協議会
JA鳥取県中央会と県農協農政協議会は8月21日、鳥取市で平井伸治知事に優良な県内和子牛生産の維持と生産基盤の強化に向け緊急要請を行いました。中央会の栗原隆政会長をはじめJA全農とっとり、3JAの代表者や、生産者を代表して木嶋泰洋氏が平井知事に要請書を手渡しました。
飼料代など生産資材の高止まりや物価高騰、消費では和牛肉の需要が伸びず、枝肉価格の低迷で肥育農家の経営が厳しく、和子牛価格も値下がり傾向が続いています。2024年7月の本県和子牛セリは、平均価格が一頭当たり462千円で、11年振りに50万円を下回りました。
緊急要請は①和子牛価格の下落対策で県独自の和子牛価格緊急対策事業の予算確保と支援の継続②新時代の和牛王国鳥取を目指し、県和子牛哺育育成マニュアルにもとづく飼養管理の徹底で、生産者・県・JAなどオール鳥取で、優良な和牛生産への基盤づくりに取り組むために必要な支援―を求めました。
栗原会長は「県内外の肥育農家が求める優良な子牛を繁殖・育成するためJAグループも独自支援に取り組む。畜産農家の離農につながらないよう県にも引き続き支援をお願いしたい」と伝え、平井知事は「優秀な種雄牛造成や肉のうまみに影響するとされているオレイン酸やグリコーゲンの含有量などの指標を活用しながら、畜産農家が生産意欲を失わないよう鳥取和牛王国の復活を目指す」と応えました。JAグループ鳥取は8月下旬、市長会や町村会などにも要請活動を予定しています。