東日本大震災に対する支援の記録

平成23年12月末までの記録

1.JAグループ鳥取対策緊急本部設置

平成23年3月11日に発生したわが国観測史上最大規模の大地震による被害状況を的確に把握し、関係機関との連携を図り、農業、暮らし、地域経済・社会全般に対する必要かつ万全な対策に取り組むため、3月13日、「JAグループ鳥取東北地方太平洋沖地震対策緊急本部」を設置しました。

2.JAグループ鳥取による緊急支援物資の支援活動

(1)航空自衛隊ルートを活用した支援

3月25日、「奥大山の水」(ペットボトル:2ℓ)を2,600本、航空自衛隊美保基地からC-1輸送機で宮城県(石巻市)に向けて輸送しました。

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(2)県ルートを活用した支援

県の救援物資受入品目(7品目)の内、毛布・保存食・水に限定し、市役所、総合事務所等に搬入しました。(3月29日宮城県へ搬送)

(3)JAグループ鳥取の貨物トラック便による支援

4月4日、県下JAグループの支援物資(米粉パン、食品、生活用品等)を貨物トラック10t車に積み込み、午後1時30分、JA会館において出発式を行った後、宮城県に向けて搬送、翌日5日の昼頃に到着しました。

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(4)JA鳥取中央による果物・野菜等の支援

① 4月11日、あぐりキッズスクールでお世話になっている宮城学院女子大学の教授を介して、宮城県栗原市の「JA栗っこ」へトラック便で新鮮な果物・野菜等(2t)を搬送しました。翌日午後2時頃に到着し、避難所が多いJA南三陸、JA石巻へ届けられました。

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② JA鳥取中央、県中部行政機関などで組織する「中部発!食のみやこフェスティバル企画運営委員会」は、東北に夢と希望とすいかを贈ろうと、宮城県の被災者へスイカ1000個を贈りました。7月4日、JA本所で出発式を行い、6日にJA宮城中央会で引渡式が行われた後、県内の11避難所へ分配されました。

この取り組みは、6月25~26日に倉吉市で行われたフェスティバルで、被災者を元気づけようと企画され、1000個のうち456個はJA管内のスイカ生産者が1玉ずつ無償提供し、残りはフェスティバルの来場者、JA女性会、JAグループからの義援金で賄われています。

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(5)JA全農とっとりによる鳥取スイカの支援活動

JA全農とっとりは、被災地の児童らにスイカを食べて元気を出して欲しいと、福島、宮城、岩手3県へ鳥取県産のスイカ500個を贈りました。

7月13日、南相馬市立鹿島小学校など22の小中学校にスイカ150個が届き、被災地の児童ら約3000人が、給食の時間に鳥取スイカを味わいました。

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JA全農とっとり職員による鬼太郎の箱へのスイカの箱詰め作業

3.鳥取県JA会館に懸垂幕を掲示

被災者及び被災地の一日も早い復旧・復興を願い、3月23日、新JA会館の壁面に懸垂幕を掲示しました。

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4.JAグループ鳥取による復興支援募金活動の実施

各JAの支所(店)、事業所、直売所等に募金箱を設置し、広く地域住民等に募金を呼びかけるとともに、JAグループ鳥取の役職員やJA組合員、女性会組織、・青壮年部組織などを対象として、一口(千円)以上の募金活動を実施しました。

(1)実施期間

平成23年3月22日(火)~4月25日(月) <平成23年12月末まで継続中>

(2)募金の総額

41,213,796円 (平成23年10月21日時点)

41,257,025円 (平成23年12月 9日現在)

5.JAグループ復興・再建義援金並びに鳥取県への被災者支援寄付金

(1)JAグループ復興・再建義援金

4月7日、JA全中理事会において、「JAグループ復興・再建義援金」が創設され、100億円を目標に被災県JAの復興支援に取り組むことを決定。

本県も全国の運動に呼応し、23,730千円の義援金を贈りました。

(2)鳥取県への被災者支援寄付金

4月7日、鳥取県が行っている住宅支援、生活物資の手当等被災者受け入れ対策に対する取り組みを支援(1千万円)することを決定し、5月16日、知事公邸において、目録「東日本大震災被災者支援のための鳥取県への寄付金」を伝達しました。

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6.JAグループ鳥取支援隊の派遣

東日本大震災による地域農業や組合員の甚大な被害に対し、全国JAグループにおいて、自発性と相互扶助の精神に基づく協同組合らしいボランティア活動(協同活動)が展開されており、本県JAグループも全国の取り組みに呼応し、7月20日、JA研修所において結団式を行い、次のとおり支援隊を派遣しました。

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支援隊に装備品(ヘルメット・作業服など)を渡す髙見会長    支援隊を代表して決意を述べる増尾隊長

 

(1)派遣期間

平成23年7月25日(月)~7月29日(金)

(2)派遣先
宮城県 石巻市内

宮城県 JAみやぎ亘理管内

(3)派遣職員

19名(男性18名、女性1名)

(4)支援活動内容
① 7月26日(火)
 石巻市築山地区において、旧避難所(石巻市教育多目的施設「釜会館」)の撤去・撤収・清掃作業。

作業終了後、石巻市内の被害状況視察。

② 7月27日(水)
 亘理町逢隈小山地区において、イチゴ農家移転用農地の抜根作業(枝や竹を拾い所定の場所へ搬出)。

午前は快晴であったが、午後は雷雨のため作業を一時中断し、現地で待機。その後、中止となり、JAみやぎ亘理直売所等の被害状況視察。

③ 7月28日(木)
 前日と同作業。

作業終了後、JAみやぎ亘理の常勤役員・部長との情報交換、仙台空港周辺と名取港の被害状況視察。

(5)被害状況
①農業被害状況
津波による農地被害は、沿岸部の8市6町で15,002ha(田12,685ha、畑2,317ha)の浸水被害となり、県の全耕地面積(136,300ha)の1割超となっている。
②JAみやぎ亘理管内の被害状況
管内の農地の約8割が津波により冠水。(水田被災面積 3,100ha)

イチゴハウスは、380人の生産者のうち、356人が被災。(被災面積 91.4ha)

(6)支援活動の状況
①石巻市築山地区での清掃作業

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②JAみやぎ旦理管内でのイチゴハウス再建へ向けての整地抜根作業

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   JAグループ鳥取 中央会職員による支援活動の報告書はこちら

7.JA全農とっとりによる被災地の子供たちへの二十世紀梨の支援

JA全農とっとりは、9月14日、東日本大震災で被災した子どもたちに鳥取県特産の「二十世紀」梨を、子どもたちが「喜ぶゲゲゲの鬼太郎キャラクターのデザインの箱」を使用し「きたろう便」として、赤秀36玉(10㌔箱・Lサイズ)数量300箱を、被災地の宮城県・岩手県の小学校・保育園・給食センターなどに送りました。

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8.JA鳥取中央による二十世紀梨の支援

 JA鳥取中央は9月14日、東郷選果場から、東日本大震災の被災地に「がんばろう東北」などの文字を刻んだ二十世紀梨を送りました。梨は宮城県石巻市の七か所の避難所へ配られました。贈った梨は赤秀品(10Kg箱)250箱。

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JA鳥取中央 東郷選果場での出発式 「がんばろう東北」などの文字が刻まれた二十世紀梨