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2015年12月9日   第48回JA鳥取県大会が開催されました

 JAグループ鳥取は11月18日(水)、湯梨浜町の「ハワイアロハホール」で第48回JA鳥取県大会を開き、JA関係者ら約500人が参加し、大会のテーマ「食と農を通じて農業・地域を豊かに」の下、三つの柱を定め、向こう3カ年の活動方針を決議しました。また、環太平洋連携協定(TPP)対策運動の継続、強化に関する特別決議も採択しました。

◇JA鳥取県中央会・髙見俊雄会長あいさつ

 今大会は、農業・地域・JAを取り巻く環境を踏まえ、今後の農業生産や農村・地域社会の維持と、それを支援するJAグループ鳥取の事業活動を展望し、向こう3カ年の目指す方向性を決議し、広くJA運動を展開する出発点になると考えています。

 農業・農村など地方を取り巻く情勢は、少子高齢化の進行、担い手や後継者不足、耕作放棄地の増加など、将来の農業のみならず地域の維持が危ぶまれる厳しい状況にあります。特にTPP大筋合意で、農林水産物では実に全品目の81%の関税がなくなるということが明らかになってきました。我々が予想していない大幅な開放であり、国会決議で国益を守るとしていた政府のコメントは「主要品目を中心とした関税廃の例外を確保できた」としており、到底容認できるものではありません。

 次に農協法改正があります。協同組合の運営原則を否定し、経済合理性の追求や職能組合や株式会社に転換する道ができたという問題を抱えています。このように、農業・農協はかつてない大きな転換期を迎えています。

 このような中、JAグループ鳥取は「10年後を見据え、地域の農村社会を守り、安心して農業を営むことができる環境づくり」を目指すこととし、果敢に挑戦していかなければなりません。

 この意味をこめて大会テーマを「食と農を通じて農業・地域を豊かに」とし、大会議案は「持続可能な鳥取県農業の実現」「地域社会への貢献」「協同組合としての役割発揮」の三つの柱で構成されています。これらの三つの柱を目標に取り組みを進めるわけですが、その着実な実践が今まで以上に求められており、協同の意義と組合員一人一人のJAへの結集が不可欠です。今大会の決議を着実に実践することがJAグループの自己改革となり、その実現に向け全力で取り組んでまいります。

◇第1の柱「持続可能な鳥取県農業の実現」

 恵まれた環境で育った鳥取の農畜産物のイメージアップに向けた「鳥取県ブランド」づくりに取り組み販売力の強化を図り、収益性の高い農業経営の実現に向け生産力の強化を目指します。

 また、新規就農者、担い手に対する育成、支援策の充実や農業者の声を事業運営に反映する仕組みづくりを行い、JAとの信頼関係の構築や事業利用の拡大を目指します。

◇第2の柱「地域社会への貢献」

 組合員の暮らしおよび地域に根付いたJA運動を展開するため、組合員等の声を聴く仕組み作りとJAらしい総合事業機能を発揮することで地域への貢献に取り組みます。

 また、食農教育事業や広報活動、農畜産物のPR等の展開により、農業・食への理解促進を図るとともに、JAや県農畜産物がより身近に感じられる取り組みを実施します。

◇第3の柱「協同組合としての役割発揮」

 JA間連携やJA域を超える事業展開により、効率性・利便性の向上が期待できる事業運営方法等について検討し、組合員・利用者から求められる事業機能の強化を目指します。

 また、協同組合組織の存在意義や価値について認識を深め、他の協同組合組織との共有化を図る中で、今後の組織運営・事業・活動を通じたJAの役割発揮に取り組みます。

湯梨浜町で開かれた第48回JA鳥取県大会
湯梨浜町で開かれた第48回JA鳥取県大会

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